クリーニングの種類?
1. ランドリー
ワッシャーという業務用の洗濯機を使い、お湯と弱アルカリ性洗剤で汚れをしっかり洗う方法です。シーツやワイシャツなど水に対して耐久性が高い衣料品の洗濯に適しています。
クリーニング専門店のランドリーとコインランドリーの違いは、温水の温度を適度にキープしながら洗える点です。温水で洗うことで汚れや臭いを効率的に取り除く効果が得られます。
2. ドライクリーニング
文字とおり水の代わりに石油系溶剤やテトラクロロエチレンといった有機溶剤を使い、衣類の汚れを落とす方法です。
皮脂・化粧品・油脂・機械油・鉱物油・脂肪酸等、油性汚れには効果が大きい一方、汗などの水溶性の汚れは落ちにくい特徴があります。
シルクやウールなどのデリケートな素材の衣類(スーツやコート、ドレスなど)といったデリケートな衣類は、水気によって縮みが生じたり型崩れが引き起こされてしまうため、ドライクリーニングを実施するのが一般的です。
3. ウェットクリーニング
水洗いNGでドライクリーニングでは落ちなかった汚れを、水と洗剤を用いて可能な限り縮みや型崩れ、風合いの劣化を引き起こさないように丁寧に洗う方法です。
ドライクリーニングとは反対に、水溶性の汚れ(汗・お酒やジュース・食べこぼし・血液など)に効果が大きいという特徴があります。
肌に直接触れる衣類や汗を沢山吸収する夏物衣類にはウェットクリーニングがおすすめです。
4. 特殊クリーニング
絨毯やカーペット、毛皮製品や皮革製品、着物などケアが難しい衣類に用いられるクリーニング方法です。
高級衣類(ハイブランド等)や特殊衣類(Barbour(バブアー)のオイルコート、MACKINTOSH(マッキントッシュ)のゴム引きコート)は難洗衣類となるため、特殊クリーニングに出すのが一般的です。
衣類をクリーニングに出す時の注意点とは?
それでは実際にクリーニングに出す時の注意点を見ていきましょう。
クリーニングの種類に注意しよう!
まずはクリーニングの種類です。上で説明したように、クリーニングは大きく分けて4つの種類に分けられます。
衣類の特性や生地の種類に合わせて最適なクリーニングを選べるよう、クリーニングの種類と特徴を覚えておくことが失敗しないコツです。
ポケットの中身は要チェック
うっかりとポケットの中にモノをいれたままクリーニングに出してしまってトラブルが起こることは少なくありません。
ポケットに入れっぱなしになっていることが多いものは以下のとおり。
・ハンカチ
・ポケットティッシュ
・名刺(名刺入れ)
・お金(紙幣、小銭)
・ボールペン
・ガム、飴
なかでも気をつけないといけないのがボールペンなどのインク類です。
万が一ポケットにボールペンが入った状態でクリーニングを行ってしまうと、一緒に洗浄した衣類全部にボールペンのインクが付いてしまう大事故に。
インクのシミは頑固で、シミ抜きにはコストがかかります。最悪のケースではお客様に賠償することも。
また紛失トラブルに発展しかねない貴重品が入っていないかも注意です。「入っていた」「入っていなかった」の証明が出来ないため無用な争いの種となることも。
糸のほつれや生地の破れありませんか?
次に確認しておいてほしい点は糸の緩み・ほつれと、生地の破れです。
糸の緩みで多いケースはボタンの紛失につながるケースです。シャツやジャケットなど開閉の多いボタンの糸には想像以上にストレスがかかっているため、クリーニングによって糸がほつれボタンが外れてしまうことも。
糸の緩み・ほつれは事前にチェックしてクリーニング店に伝えておくとトラブルをさけられます。
また、生地の破れはクリーニングにより破れが拡大してしまうケースがあります。破れがある場合も同様にクリーニング店に事前に伝えて、クリーニングの可否を聞いた上でお願いするのが望ましいです。
クリーニング店によっては「糸のほつれ」と「生地の破れ」を補修してくれるところも!積極的に利用したいサービスです。
汚れている場所をしっかり伝える
クリーニング店に任せれば全ての汚れを見落とさず、きれいに落としてくれるか?というと、答えはNOです。
衣類についた気づきづらい汚れは、クリーニング店と言えども見落としてしまう可能性があるということです。そのためにも事前に申告することも大事です。
普段の生活でどこに汚れが付きやすいかはご存知ですか?
トップスの場合は襟や脇などの汗をかきやすい箇所の他、デスクワークの方が多い現代、肘や袖口なども気づかないうちに汚れています。
ボトムスの場合は、裾やポケットの周囲が汚れやすいポイント。特に最近の流行りでもあるワイドパンツは裾を引きずってしまったり、自転車のチェーンに擦れたりして汚してしまうことが多いようです。
その他、食べ物をこぼしてシミを作ってしまうというのも多いケースです。
クリーニングを賢く使うために!
せっかくクリーニングに大切な衣類を預けるなら、希望通りの仕上がりになって戻ってきてほしいもの。
黙って出しても希望通りの仕上がりにはなりません。クリーニングの種類や注意点を理解し、賢くクリーニング店を利用しましょう。