スーツのクリーニング頻度は?料金は?日数は?スーツを大切に長く着るための方法
ビジネスマンにとって着用機会の多いスーツですが、大切なスーツをケアするクリーニングについて正しく知っているビジネスマンの方は多くありません。
今回は「スーツのクリーニング」の疑問を解消すべく、「クリーニングの頻度」から「料金」、「日頃のケア」まで一つずつ説明します!
スーツをクリーニングに出すタイミングは?どれくらいの頻度でクリーニングすべき?
結論からいうと、実はスーツをクリーニングに出すタイミングに正解はありません!というのも季節やスーツの着用頻度、着用シーンによって汚れ方に差が出るからです。
その上で、スーツをクリーニングに出すかどうかの判断は、汗の量を基準に考えましょう!
汗を沢山かく夏場は、冬に比べてクリーニングに出す回数を増やすのが一般的。目安は「夏は2週間に1回」「冬はシーズンに1回」と言われています。
とはいえ、これはあくまで目安の話。スーツは汗をかくほど、どんどん汚れが蓄積されていき、生地の痛みや黄ばみ、悪臭の原因となります。汗っかきの方や、外回り中心で汗を流すお仕事の方は、もっと頻繁にクリーニングに出した方がよいでしょう。
一方、スーツを着る機会は多いけど複数のスーツを着まわしているという方や、ほとんどスーツを着ないという方は夏場も1月に一回程度のクリーニングで十分です。
また、スーツに使われる素材のウール(動物の毛の総称)は意外とタフなのをご存知ですか?ウールは弾力に優れてシワになりにくく通気性や防湿、復元力を備えた素材です。そのため、クリーニングをしすぎることで風合いを損ねたり、生地を傷めるデメリットも。クリーニングのしすぎにも注意が必要です。
スーツクリーニングの費用は?相場はどれくらい?
スーツのクリーニング頻度が分かったところで気になるのがその費用!一般的にはスーツ上下で約1,000円?2,000円というのが相場のようです。
値段に差がある理由はクリーニング店には「チェーン店」「個人店」「宅配」の3つの形態があるから。それぞれの形態の特徴を紹介いたします。
チェーン店
街中でよく見かける「白洋舎」や「スワローチェーン」などがチェーン店に該当します。
多くのクリーニングチェーン店が大型のクリーニング工場を持ち、大量の衣類を効率的に洗うことができるため「早くて」「安い」のが特徴です。
個人店
工場とお店が一体になっている小規模店が個人店です。一般的には「自家洗いの店」と謳っていることが多いようです。
1枚1枚職人さんが対応してくれるため少し費用が高くなるものの、クリーニングの品質が高いのが特徴です。
個人経営のクリーニング店は細やかな相談にのってくれるため、スーツに頑固なシミがついたときなどクリーニングの困りごとがあるときに心強い存在です。
宅配クリーニング
宅配クリーニング店の特徴はなんと言っても利便性です!家にいながらクリーニングの依頼と受け渡しが可能なのは忙しいビジネスマンにとっては嬉しいサービスです。
上記2つと比べて少し値が張るのも確かですが、シミ抜きなどを無料の範囲内で行っているのも特徴の1つです。
クリーニングの期間は?仕上げにかかる日数はどれくらい?
クリーニングに出すなら仕上がりにかかる日数もチェックしておきたいポイントです。
ドライクリーニングなら、だいたい?3日程度でスーツは戻ってきます。ウェットクリーニングが必要(水溶性の汚れを落とす)な場合は約1週間ほどかかるのが相場のようです。
ただ、クリーニング店のなかには「即日仕上げサービス」を実施しているお店もあります。緊急時にはありがたいサービスですが、その分高額になることが多いです。
スーツをクリーニングに出す際は、なるべく余裕を持って依頼をすると良いでしょう。
スーツをクリーニングに出す際の注意点は?
スーツをクリーニングに出す際の注意点① ポケットの中身をチェック!
クリーニング店にスーツを持ち込む際は、ポケットの中をしっかり確認しましょう!
ハンカチやティッシュ、名刺ケースなどがスーツのポケットに入ったままになっているケースが多いようです。また、襟に付ける社章も忘れずに外しましょう。
スーツをクリーニングに出す際の注意点② 生地やボタンのほつれ、シミのチェック!
生地のほつれやボタンが取れかかっていないかもチェックしておきましょう。同様に事前にシミの箇所を確認してお店に伝えておくことでしっかりと対応してもらうことができます。
クリーニング後にトラブルになることを避けるためにも事前に確認することをおすすめします。
スーツをクリーニングに出す際の注意点③
スーツは上下合わせてクリーニングに出す!
「汗をかいたからジャケットだけ!」「センタークリースが取れたからパンツだけ!」そんな依頼をする方もいらっしゃるかもしれませんが、スーツは上下揃えてクリーニングに出すことをオススメします。
クリーニングの工程のなかで生地に影響を与えることが少なくありません。着心地だけに留まらず、時にはスーツの色まで変化してしまうなんてことも。
仕上がりに差がでてスーツの上下がアンバランスになる恐れがあるため、両方をまとめて出すのが無難です。
日頃のケアも大事なスーツを長く着るためのポイント
スーツはクリーニングに出しすぎてしまうのもNGとお伝えしましたが、そのためには日頃のホームケアも大切です!
大切なスーツを長く着るためにも日常的に気をつけておきたいポイントを紹介します。
ホームケアのポイント① ポケットの中身を空にする
スーツのポケットに財布や名刺入れ、ハンカチなどをいれたままにしておくのは型崩れにつながります。
スーツを脱ぐ際はポケットの中身を空にすることを習慣がけましょう!
ホームケアのポイント② サイズのあったハンガーにかける
スーツをぴったり合ったハンガーにかけると、シワや型崩れを防ぐのはもちろん、着用でついたシワまで伸ばせます。
一方、スーツ用ではない薄いハンガーにかけるのは避けるのがマスト!薄いハンガーではジャケットの肩がつぶれ形がくずれてしまうためシワにつながってしまいます。
ホームケアのポイント③ ブラッシングスーツについたホコリを落とす
スーツを着た後はブラッシングをして、ホコリや食べ物のカスをきちんと取ることが大切です。スーツの表面をなでるように、一方向にブラシを動かしましょう。
ブラッシングによってウールの流れが整うため、スーツのテカりや毛玉を防ぐという効果も期待できます。