お気に入りのスニーカーを、できるだけ長くきれいに履き続けたい。
そんな想いを持つ方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には「どう手入れすればいいのかわからない」「洗ったら逆に傷みそうで怖い」といった不安から、十分なケアができていない人も少なくありません。
この記事では、スニーカーを長持ちさせるお手入れ方法を素材別にわかりやすくご紹介します。
日常的なケアのポイントから、洗い方のコツ、靴のニオイ対策まで、気になる疑問にも丁寧にお答えします。
定番のNew Balance(ニューバランス)996、Converse(コンバース)のオールスター、adidas(アディダス)のスタンスミスやNike(ナイキ)のエアマックス、Vans(ヴァンズ)のオールドスクールをはじめ、昨今はボリュームスニーカー(ダッドスニーカー)も流行っておりHOKA ONEONE(ホカオネオネ)やOn(オン)など、どんな一足も大切に長く愛用できるよう、正しいお手入れ方法を学んでいきましょう。
スニーカーを清潔に保つお手入れの方法
スニーカーを長く美しく履き続けるためには、日々のちょっとしたケアが重要です。
毎日履くことで気づかぬうちに付着する汚れや湿気を放置してしまうと、見た目の劣化や悪臭、さらにはカビや変形の原因にもなりかねません。
そこで今回は、自宅でも簡単にできるスニーカーのお手入れ方法をご紹介します。
履いた後のケアや保管方法など、日常的に取り入れやすいポイントを押さえることで、お気に入りの一足を清潔に、快適に長持ちさせられます。
これから紹介する方法をぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。
履くたびにブラシで汚れを落とす
スニーカーを長持ちさせるには、日々のブラッシングが基本です。
一見きれいに見えるスニーカーでも、目に見えない細かなホコリや汚れが付着しています。
こうした汚れをそのままにしておくと、生地の繊維の奥まで入り込み、黄ばみや劣化の原因になる恐れがあります。
柔らかい馬毛のブラシなどを使って、靴の表面を優しくなでるようにブラッシングしましょう。
玄関にブラシを常備しておくと、帰宅後すぐにケアができ、習慣として取り入れやすくなります。
特にソール周りや溝の部分は汚れがたまりやすいので、丁寧にブラッシングするのがポイントです。
ソールの汚れは消しゴムやメラミンスポンジで落とす
白系のスニーカーやボリュームのあるソールは、ちょっとした汚れでも目立ちやすいものです。
履いているうちにうっすら黒ずんでしまったソールには、専用クリーナーを使わなくても、身近な道具で対応できます。
たとえば、文房具の消しゴムや、水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジがおすすめです。
どちらも軽くこするだけで細かな汚れが落ちやすく、簡単にお手入れできます。
ただし、強くこすりすぎると素材を傷める可能性があるため、力加減には注意してください。
定期的にソールをきれいにしておくと、全体の印象も引き締まります。
防水スプレーを使って汚れの付着を防ぐ
防水スプレーは、スニーカーを水や汚れから守る頼もしいアイテムです。
雨の日だけでなく、ホコリや泥、油汚れの付着を防ぐ効果もあるため、日頃から活用するのがおすすめです。
購入したばかりのスニーカーには、まず最初に防水スプレーを施しましょう。
20cmほど離してスプレーし、完全に乾いてからもう一度重ねるとより効果的です。
素材によっては防水スプレーの種類を選ぶ必要があるため、スニーカーの表示タグなどを確認し、適した製品を使用しましょう。
目安としては月に1回程度の再スプレーが、効果を持続させるコツです。
連日で同じ靴を履かない
スニーカーは一度履いただけでも、内部にたくさんの湿気や汗がたまります。
そのまま連続して履いてしまうと、乾燥する間もなく雑菌が繁殖し、嫌な臭いや素材の劣化につながる恐れがあります。
スニーカーを長く快適に使うには、1日履いたら2日ほど休ませる「ローテーション」を意識することが大切です。
複数のスニーカーを使い分ければ、通気性の確保だけでなく、見た目のコーディネートの幅も広がります。
さらに、靴用の除湿剤や乾燥剤を併用することで、内部の湿気対策も万全に行えます。
風通しのいい場所で保管する
スニーカーの保管場所にも注意を払いましょう。
湿度の高い下駄箱などに長期間入れっぱなしにすると、カビや変形の原因になります。
履き終えたスニーカーは、まずしっかり乾燥させてから保管することが基本です。
直射日光は避け、風通しの良い陰干しが理想的です。
また、シューキーパーを使えば型崩れを防げ、スニーカーの形状をきれいに保てます。
保管の際には、除湿剤や備長炭タイプの脱臭グッズを活用するのもおすすめです。
スニーカーを積み重ねて置くと変形の恐れがあるため、できるだけ一足ずつ並べて保管しましょう。
素材別スニーカーのお手入れ方法
ここからは、スニーカーの素材別にお手入れ方法を紹介します。素材によってお手入れ方法が異なるのでお手持ちのスニーカーの素材を確認してからお手入れを行ってくださいね!
キャンバススニーカーのお手入れ方法
コンバースのオールスター(チャックテイラー)に代表されるキャンバス地(コットン)のスニーカー。まずは洗い方をチェックしましょう。
キャンバススニーカーの洗い方
キャンバススニーカーはその素材の特性上、水でガシガシ洗うことが出来ます。準備するものは以下の通り。
・洗濯桶
・中性洗剤(食器用洗剤、スニーカー用洗剤など)
・洗濯ブラシ(歯ブラシなどでも代用可能)
・お湯
・メラミンスポンジ
洗濯桶(なければ洗面台でもOK)にお湯(40度程度)をはり洗剤を溶かし入れ、洗濯ブラシでこすり洗いをします。
この時、あまり力を入れすぎるとキャンバス地が痛むため注意が必要!
スニーカーのソール部分(ゴム部分)はメラミンスポンジにお任せ!強固な汚れも簡単に落とすことができます。
全体を洗い終えたら、すすぎをしましょう。すすぎ残しがあると退色や変色の原因に。泡が出なくなるまでしっかりとすすぎます。
すすぎ終えたら脱水です。スニーカーをバスタオルにつつみ洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水を!この時、スニーカーの中にタオルや新聞を詰めておくと型崩れを防ぐことができます。
脱水を省いてスニーカーを干すことも可能ですが、脱水のひと手間をかけることで「水シミ」や「生乾きの悪臭」を避けられます。
脱水したスニーカーは風通しの良い日陰で乾しましょう。100均にある靴ハンガーを使うのもおすすめ。
スエードスニーカーのお手入れ方法
続いては、ニューバランスの代表的なスニーカー996に代表されるスエードスニーカーのお手入れです。
キャンバス素材と異なり起毛した革素材であるスエードは水濡れ厳禁!お手入れの方法にも注意が必要です
スエードスニーカーの洗い方
スエード素材のスニーカーは水洗いが原則NG!スエード用のブラシを使い、最初に毛足を逆立てるようにしてホコリを払い、次に毛足にそってブラシをかけ毛並みを整えたら終了。
表面の汚れには消しゴムタイプのクリーナーを使いましょう。強くごしごしとこする必要はありません。軽くこすって汚れを落とします。
汚れが気になる場合は、スエードクリーナーを使って汚れを落としましょう。使い方は簡単。汚れに直接スプレーするか、布などにスエードクリーナーを含ませてゴシゴシふくだけです。
レザースニーカーのお手入れ方法
最後はレザースニーカーのお手入れ方法!レザースニーカーと言えばアディダスのスタンスミスやナイキのエアフォース1が代表的。
レザースニーカーもスエード同様に水濡れNG。革靴同様のお手入れを行います。
レザースニーカーの洗い方
先述したとおり、レザースニーカーは水洗いできません。革靴と同様にステインリムーバーとクリームでお手入れをしていきます。
まずは靴ブラシを使い表面のホコリやチリを落とします。次に、指に布を巻きつけステインリムーバーを染み込ませたらスニーカー全体を優しく撫でるように拭き上げ汚れを落とします。
汚れを落としたら乳化クリームで革に潤いを与えます!布にクリームを取り均一になるようにスニーカーに塗り込みましょう。
最後にきれいな布で磨き上げたら終了!乳化クリームを綺麗に拭き取るようなイメージで磨きます。
日常のケアにはこれ!
スニーカーは3〜4ヶ月に1度程度洗ってあげるとキレイな状態を保つことが出来ますが、日頃のケアも大切です。
例えば、スニーカを脱いだらシューキーパーを使うとベター!シューキーパーというと革靴の型崩れを防ぐものというイメージが強いですが、シューキーパーには除湿や脱臭、履きジワを防ぐなどといった効果がありスニーカーにもぜひ取り入れたいアイテム!
また、洗うまでもないけど、ちょっとした汚れが気になるなんて時には市販のスニーカー用の消しゴムがおすすめ!さっと汚れを落とすことができます。
また、スニーカーはローテーションを回しながら履くことをオススメします。1日履いたら2~3日休ませてあげるとより長持ちしますよ!